豊川上流からのミネラル水をたっぷり含んだ美味しい三河湾のあさりを販売しております。
殻長4cmほどの二枚貝で、貝殻の模様は横しまや様々な幾何学模様など非常に変異に富み、同じ模様をした個体はいないほどである。ただし北海道の個体は大型で、貝殻には目立った模様がなく、一様に黄褐色がかった色をしている。 |
アサリは内湾の干潟など、河川水の影響などで塩分がやや低めの、砂・泥の海にすんでいます。また、水深が5、6mよりも浅いところに多くすんでいます。
愛知県のあさり漁獲量は2003年をのぞき毎年1万トンを超え、全国シェアの約3割を占めています。県内各地の漁場に放流する稚貝のうち、9割以上が三河湾の六条潟産です。三河湾六条潟のあさりは、豊川上流からミネラルたっぷりの水と良質な砂が流れ下ってくる限り、毎年春先からザクザクあさりが捕れることでしょう。六条潟のあさり資源は、確実に回復に向かっています。
逆に全国のアサリ漁場では、稚貝の発生が年々少なくなっており、益々六条潟への依存度が高まっています。
アサリの寿命は8から9年といわれ、殻の長さ(一番長いところ)が最大7cm位までになりますが、普通みられるのは大きくても5cm位までです。
三河湾では生まれて半年位で2cmくらいになり、親になって卵を産めるようになります。生まれて1年たつと3cmを越え、食用サイズになります。
水温が適した春や秋には成長が早くみるみる大きくなります。特に春の潮干狩りシーズンには「一潮」(ひとしお:大潮から次の大潮まで)でかなり大きくなるので、小さなアサリは逃がしてあげましょう。
アサリは水の中の小さなプランクトンや生物の破片などを「えら」でこし取って食べています。 |
アサリの殻にはいろいろな模様が入っています。貝に限らず同じ種類なのにこれだけいろいろな色や模様がある生物は珍しいともいえます。
アサリの色や模様には一定のパターンがあり、基本的には全国どこでも同じ色、模様のアサリがいます。しかし、色や模様は遺伝することがわかっており、そのためその比率には地域差があり、場所によって多い色、模様があります。また、泥の多いところにいるアサリは、硫化物によって殻が一様に黒くなったり模様が消えてしまったりします。
二枚貝は、「ちょうつがい」のある殻のてっぺん(ここが子供の時の殻)をもとにして、内側から少しずつ殻を継ぎ足して成長します。そのため、複雑な模様のアサリも遺伝子に出来上がりの模様が組み込まれていて、これをもとに少しずつ模様を継ぎ足してあの規則正しい幾何学模様を作っているのです。
アサリは春と秋に太ります。これは産卵期で産卵のために栄養をため込み、また卵などを作る生殖腺が大きくなるためです。特に水温が上昇してくる春はエサを食べてどんどん太るため、1年中で一番おいしいアサリが食べられます。
三河湾は、日本一のあさり産地です。日本列島のほぼ中央に位置し、広さ604平方キロメートル、平均水深9.2メートルの浅くて極めて閉鎖性の強い湾でもあります。
1970年代から港湾施設建設のための埋立や浚渫、河川の人工化などの影響で汚濁が進み、恒常的な苦潮(赤潮)の発生とあさりを死滅させる青潮に苦しんでいました。
1990年代から、国や県も様々な対策を実施し始め、2005年頃から青潮の六条潟のあさりへの影響が薄らぐようになりました。
1990年を栄えにアサリは全国的に減っています。が、三河湾では2003年ごろから増えてきています。
九州の有明海などでたくさんとれていた1980~85年以前には全国で12~16万トンだった漁獲量が、最近では1/3~1/4の4万トン前後に激減しています。そのため、最近では韓国、中国、北朝鮮などの外国からアサリを輸入して、年間10万トン以上といわれる国内需要をまかなっているそうです。
浜名湖では、高塩分化でアサリの漁場が拡大し、漁獲量が増加した1981~82年には8~9千トンの漁獲がありましたが、近年は全国と同様1/3~1/4の2~3千トンに減っているそうです。
アサリ減少の原因については全国それぞれの地区で意見が異なり、沢山採りすぎた為だとか、埋め立てなどの開発でアサリがすんでいる干潟がなくなり、漁場に泥が流入し、害敵に食べられたのではないかと言われていますが、正確にはわかっていません。
浜名湖では、湖南部の潮流が速すぎてアサリ稚貝が流され、ツメタガイなどの害敵に食べられたのではないかと疑われていますが、まだはっきりとしておらず、現在も調査をしているそうです。
三河湾では、良質な漁場が整ってきたのか2003年頃から回復の兆しを見せ初めております。今後の漁獲高にも期待をしております。